「日本もいよいよ人口減少・超高齢化の時代を迎えた」ということで、マスコミでは連日、人口に関する話題が取り上げられています。日本の人口は21年後の2035年にはピーク時(2008年)に比べ12.5%減少、高齢化率は33%に達する見込みです。しかし、山口県に永く住んでいる人にとっては「何をいまさら」という思いでしょう。山口県の人口は1985年(昭和60年)に160万人のピークを迎え、2013年にはピーク時よりも11.4%減、高齢化率も既に30%を超えました。つまり、これから20~30年のうちに日本全体で起きるであろう変化は、山口県では既にここ30年で経験済みということです。
では、山口県経済は他県に先行して衰退したのか?「1人当たり県民所得」で見ると、昭和60年に山口県は47都道府県中25位でしたが、平成23年では12位と上位に位置しています。その要因や今後の方向性については、山口県内で行った講演の中で触れてきましたが、人口減少時代を迎え、「山口モデル」は地域経済活性化の参考となりそうです。